紀伊山地の霊場と参詣道(日本) 熊野三山と熊野古道

浜の宮王子跡

熊野古道の成り立ちは

熊野古道は、熊野三山に参詣するための道で、10世紀ころからつくられ始め、紀伊路(きいじ)、小辺路(こへち)、中辺路(なかへち)、大辺路(おおへち)、伊勢路(いせじ)が紀伊半島に張り巡らされている。参詣は奈良時代に始まり、主に天皇家などが中心だったが、江戸時代に庶民に広まり「蟻の熊野詣」といわれる最盛期を迎えた。
熊野古道に点在する「王子」というは神社で「九十九王子」と呼ばれる。99カ所あったわけではなく、九十九折のようにたくさんという意味だという。
バスで、今に残る熊野古道の中でも往事の雰囲気を残すという「大門坂」に向かった。大門坂の入口に近い停留所で降りた。聖域と俗界を分けるという「振ケ瀬(ふりかせばし)」を渡ると、両側に夫婦杉という大木。ここから石段を上る。

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