スース旧市街(チュニジア)

チュニス~ケロアン~スース旧市街

チュニジア最大のビーチリゾートと、1200年以上の歴史を持つメディナ(旧市街)が同居している街がある。2010年、行ってみた。

チュニジアの首都チュニスから1日ツアーに参加し、古都ケロアンなどを通って夕方、スース(Sousse)に着いた。

メディナ(Medina)と呼ばれる旧市街は城壁に囲まれている。中に入る門の1つ、西側にある「ガルビ門(Bab Gharbi)」から入った。

鳥かごを売っている迷路

もらった地図によると、メディナは南北700メートル、東西450メートルほどのほぼ長方形で、高さ8メートルほどの城壁でグルッと囲まれている。中に入る門は5つで、北東角にあるグランドモスク周辺は広場になっていて、城壁がなく開いている。

門の1つ、ガルビ門から入って、スーク((Souq)という市場の中を通って、グランドモスクを目指す。同じチュニジアのチュニスはもちろん、イスラム社会のメディナ、その中でもスークは、どこもさまざまな店がぎっしりと並び、迷路のようになっている。

中に入って分かったのだが、土地は西側が少し高くなっていて、斜面にスークがつくられており、ガルビ門から入っていくと緩やかに下っている。これだと、迷ってもおおよその見当は付きそう。迷ったら下る。

建物の向こうに地中海が見え隠れしている。

 

最初は比較的広い道で「いつものスークとは違う」と思ったのだが、中に入る(下っていく)につれて、狭く、やはり道の両脇に店がぎっしり、という感じになってくる。

入った通りは「スーク・エル・リッバ通り(Souq el Ribba)」。みやげ物店などが並ぶ。

なぜか、鳥かごを売っている店が目に付く。かさばるし、これはたぶん観光客向けではないだろうと思い、ガイドに聞くと「チュニジアでは小鳥を飼う人が多いんです。高い鳥かごはきれいです。日本にもありますか?」。理由にはなっていなかったのだが、こちらでは小鳥を飼っている人が多いことはわかった。

気になって後で調べてみたら、チュニジアの鳥かご細工は有名らしく、凝ったものが工芸品並みでいいお土産になっているという。ビニール袋に入っていたのでしっかりと見なかったが、あらためて写真を見ると確かに日本で見かけるような鳥かごではなく、手の込んだ細工をしてある。

要塞を兼務したモスク

この街の原型ができたのは紀元前9世紀ごろと古く、紀元前3世紀にはカルタゴの拠点となっていたとされる。イスラム化後、9世紀ごろに今の城壁が築かれた。

 

チュニスのスークよりは観光客ずれしていないらしく、歩いていてもあまり呼び止められたりしなかった。陶器にしても、布にしても、きれいな色使いで飽きない。両サイドを見ながら歩いていくとメディナの北東角、開けた場所にでる。

右に「グランドモスク(Grande Mosquee)」、左に「リバト(Ribat)」という要塞がある。門はないが、こちらがメディナの正面口にあたる。城壁はこの2つの建物の先はなくなっており、港が地中海に向かって開けている。

グランドモスクは、夕方だったので中に入れなかったが、外側の壁や塔(ミナレット)が見事だ。9世紀につくられ、要塞の機能も兼ねていたといい、海に面した位置に築かれている。

リバトは8世紀に建てられた、スースでは最古の建物。塔は40メートルほどあり、見張り台として海からの敵の侵入を警戒できるようになっている。塔に上ることも出来るというので、時間のある方はどうぞ。

生活感があふれる広場

城壁の外側には、リヤカーに板を乗っけてつくったような屋台がいっぱい出ていて、服や靴、帽子をはじめとした日用品や、野菜や香辛料などの食料品も売っている。もちろん、食べ物をつくっている屋台も。たぶん安いのだろう、夕方の買い物客が繰り出し始めていた。

ちょっと喧騒を離れて港広場へ。かなり薄暗くなっていたが、そこから港の一角が目に入る。隣にファルハット・ハシェド広場(Place Farhat Hached)。その前には「ここに入るとお土産は全部そろいます」(ガイド)というショッピングセンターがある。

入口にあるラクダのいすは座り心地はいいとはいえないが、一服にはちょうど良かった。

港の北側、スース駅をはさんでメディナと反対側に白浜のビーチが広がっている。温暖な地中海とはいえ初冬だったのでもちろん泳ぐのは無理。地中海と砂浜を横目に車で通り過ぎた。

1988年登録

 

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