
イスラム都市カイロ(エジプト)
行ったときは撮影禁止だった。ツタンカーメン王の墓から発掘された副葬品を展示する秘宝コーナーは必見で、黄金のマスクや玉座、ベッドからサンダル、碁盤みたいなゲーム盤、装飾品などなど、見ていてため息がでてくる。スカラベ(ふんころがし)をふんだんに取り入れた首飾りがおもしろかった。
ファラオのミイラを収めたミイラ室には、例の建設王ラムセス2世はじめ、ファラオ「本人」と対面できる。数千年の時を経ているとは思えない。ただ、ミイラになったこともあるのだろうが、総じてみんな、体が小さい。猫とか猿とか、動物もミイラになっている。
そのほかにも、時代ごとに発掘されたさまざまな遺物がところ狭しと並び、突然教科書でみたものが展示されているので、気を抜けない。展示物は12万点あるという。
2011年、「アラブの春」の政変時、市民が略奪を恐れて真っ先に博物館の周りを守ったという。エジプトの誇りがそこにあるのだろう。

1979年登録
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