ヴァチカン(バチカン)市国 ヴァチカン(バチカン)美術館


先に進み階段を上がると天井が高い廊下に。長い廊下にもいろいろな展示物があり、小部屋がある。少し立ち寄りながら先に進む。天井も、床も、装飾にあふれているので、上下左右、目を配りながら歩いていこう。


「燭台のギャラリー」「タペストリーのギャラリー」と続く。さまざまな意匠のタペストリーが、廊下の両壁に飾られている。


目を引いたものを少し見ながら進む。かなり豪奢なもので、絵柄も宗教のテーマが多いようだ。


「地図のギャラリー」にはイタリア各地の地図が展示されている。伊能忠敬の日本地図もそうだが、地図というは十分美術品になるというのを実感する。


ここのあたりの廊下は、天井の装飾もきれいだ。ぜひ上を見て歩こう。

ルネサンスの巨匠ラファエロの洪水

いよいよ「ラファエロの間」にたどり着く。4つの部屋で構成されている。第1室「コンスタンティヌスの間」から見て行く。一番大きな部屋だというが、ここは修復中のため足場が組まれていて「コンスタンティヌスの洗礼」は一部が見られなかった。

ラファエロの間・コンスタンティヌス の洗礼

サン・ピエトロ大聖堂の元になったバシリカを建てたローマ皇帝コンスタンティヌス1世の生涯が描かれている。「コンスタンティヌスの寄進状」は見られたが「十字架の出現」「ミルウィウス橋の戦い」は足場に隠れていた。

ラファエロの間・コンスタンティヌス の寄進状

第2室は「ヘリオドロスの間」。キリスト教の歴史書の1つ「マカバイ記」にあるヘリオドロスの物語を描いた「ヘリオドロスの神殿からの追放」の絵から部屋の名前が付けられたという。

ラファエロの間・ヘリオドロス神殿からの追放

「大教皇レオとアッティラの会談」は、法王レオ1世とフン族の王アッティラの停戦交渉を描いている。黒い馬に乗ったレオ1世の隣に黒い服を着たラファエロ自身が描かれているという。

ラファエロの間・ヘリオドスの間レオとアッティラ会談

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