ヴァチカン(バチカン)市国 ヴァチカン(バチカン)美術館

もう1枚、「レオ3世の宣誓」は、嫌疑をかけられたレオ3世が無実を宣誓しているシーン。この部屋はレオ3,4世の物語のようだ。

ラファエロの間・ボルゴ火災の間レオ3世の宣誓

やっと会えたミケランジェロの大作

ラファエロの間でだいぶ時間を過ごしたが、26年前によく見なかったところ、記憶が薄いところが解決した。もう1つ、解決しないといけない。「システィーナ礼拝堂」に急ぐ。そろそろ人も多くなってきている。
案内板に従って行き「え?」と思うような普通の出入口を入ると、広い部屋になる。システィーナ礼拝堂だった。「最後の審判」はどこにある?
さすがの人気でここはごった返している人たちを見ると、入ってきた方の壁を見上げている。中に入って振り返ると、そこにあった。
ここだけは撮影禁止。ただ見上げる。壁一面に、ミケランジェロが描いたフレスコ画。中央に筋骨隆々の審判者キリストが描かれ、左の天国、右の地獄にそれぞれ振り分けられた人々はガイドブックによると391人いるそうだ。
そして長さ約40㍍の天井には旧約聖書創世記のエピソード9つが中央に、預言者や聖人がその横に描かれている。天井は高さ20㍍ぐらいあるので、小さくしか見えない。双眼鏡を持って来ればよかった。
「アダムの創造」で指と指を合わせているシーンは映画「E.T.」にそっくり。アダムとイブの「楽園追放」や「ノアの洪水」など知っている場面も多い。
ミケランジェロはユリウス2世のために1508年から5年かけて天井画を描き、1535年から5年かけて法王パウロ3世のために「最後の審判」を描いた。特に天井画は上を向く不自由な姿勢を強いられながら1人で描き上げたものだという。
残念ながら写真は撮れないので絵葉書を買ってきたが、ぜひ自身の目で見に行っていただければ。

絵画館での巨匠の競演

マップでは先に進むと入口付近に出る方法があるようなのだが、見つけられなかったので、来た方向を入口まで戻った。一応、26年前から見残していた「ラファエロの間」「システィーナ礼拝堂」は見終わったので、戻りながら小さな部屋などにも立ち寄った。

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