グヌン・ムル国立公園(マレーシア)


おもしろい鍾乳石や石筍を見つけた。長さ自体は短いのだが、横にも伸びて櫛のようになっている。石灰を含んだ水が風に吹かれて、横にも伸びたという。


波のようにくねったひだのように成長しているのもある。自然というのは、不思議な形を生み出すものだ。石灰岩と水、風がつくり出した芸術品といった感じだ。

数百万のコウモリが飛び立つ姿

洞くつを出てからも見ものがある。ラング・ケイブを見た後、ディア・ケイブの入り口付近を見られる広場に行く。長いす風の腰掛もあり、子ども連れの地元の人や、観光客が集まってきていた。
「日没直前に始まります」とガイド。しばらく洞窟の入り口に目を向けていると、崖にある上部からコウモリの群れが竜巻のように渦を巻きながら、空へ飛び立ち始める。
1グループ数千匹はいるだろうか。1つ飛び立つと、次のグループが…と、割と規則正しい間隔をあけ、ジャングルへ飛び立っていく。残念ながら薄暗くて当時のカメラでは収められていなかった。
その形は龍のように見えることから「ドラゴン・フライ」といわれるそう。目的は食事。洞窟内のコウモリすべてが出かける訳ではないというが、1日1匹あたり5グラムの虫を食べるコウモリが500万匹だったら25トン! そんなに虫がいるジャングルの豊かさのほうに感心する。

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