琉球王国のグスクおよび関連遺跡群(日本)
拝所への道は、土砂災害があったようで、道が一部閉鎖されていた。「御門口(うじゅうぐち)」から続く石畳は土嚢で補修されていた。けっこうな上りが続き「大庫理(うふぐーい)」という最初の拝所がある。
斎場御嶽一帯は、いわゆる「パワースポット」。林の中、岩壁の前に石の畳のような祈りの場(うなー)。ここで1人祈っていればかなりパワーがもらえそうな気がしてくる。
パワースポットの雰囲気を味わう
大庫理から左へ曲がる道を行くと「寄満(ゆいんち)」に。ここも岩が主役のようで「豊穣に満ちた場所」という意味らしい。
道には小さな案内板があり、見所には解説板もあるので、見ながら歩こう。ちょっと戻って別の道を行くと「シキヨダユルとアマダユルの壷」が置かれている。上部の鍾乳石から滴り落ちる聖なる水を受け止めているという。
さらに進むと、観光パンフなどでよく見る風景。「三庫理(さんぐーい)」。2つの岩がもたれかかるようにたち、三角形の空間がある。
そこを通っていくと拝所になる。薄暗い。ここから林に開いたハート型の隙間から海が見え、遠くに久高島が浮かんでいる。ここで1人で拝んでいれば、やっぱりパワーがもらえそうな、ちょっと神秘的な雰囲気をしている。
黒船ペリーが絶賛した石組み
さて、時間の許す限り、世界遺産に登録された城(ぐすく)を巡ってみる。カーナビで見て、行けそうなのが「中城(なかぐすく)城跡」と「勝連城跡」。まず中城城跡に行ってみた。
丘の上に築かれ、300以上ある沖縄のグスクの中で、もっとも多くの遺構が残っているという。芝生の運動場を抜け「裏門」から入るのがルートになっている。
琉球石灰岩で作られた6つの郭が並ぶ連郭式の山城で、全体に細長い。裏門手前のジオラマで全体像をみて、裏門をくぐった。
まず「北の郭」に入ると、井戸が残っている。海側に上がると「三の郭」。石組みの技法がもっとも進んでいるというので「新城(みーぐすく)」とも呼ばれているそう。
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