ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア、ヴァチカン) 広場&噴水
そこからサン・ピエトロ大聖堂はじめ景色が素晴らしい。行ったのは夕方。夕日を受けたローマ市内を一望できる。サン・ピエトロ大聖堂はあいにく逆光だったが。
この城からは秘密の通路があってサン・ピエトロ大聖堂につながっており、有事の際には法王はここに遁れてくるようになっている。見学ツアーもあるが、すでに終了していた。
下りながら、城の周りの回廊を行くと、砲弾とそれを飛ばす武器などが展示してある。実際に使われたものかはわからなかったが、城の性質がわかる。
また、内部の部屋にはきれいな壁画、天井画の部屋もある。あとで知ったが、多くは立体的に見せるだまし絵なのだという。ゆっくり見て下りた。
天使たちが見守る橋
では「自称ゴールデンルート」をスタートしよう。「サンタンジェロ橋」を渡って「ナヴォーナ広場」を目指す。この橋には、10体の天使像が欄干に立てられている。
大理石像で、バロック時代の17世紀に活躍した彫刻家、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが製作指揮にあたったという。それぞれがイエス・キリストにかかわるものを持っているといい、十字架や磔刑で突き刺した槍などを手にしている。
かつてはサン・ピエトロ大聖堂に行くためにはこの橋しかなかったという。天使たちに見守られ、要塞に見張られて、参拝に行ったのだろう。
橋を渡って進むと、V・エマヌエーレ2世通り(C.so V.EmanueleⅡ)にあたり、左折して進む。「ながらスマホ」はしない。立ち止まって地図と通りや建物の名前を確かめながらナヴォーナ広場に向かう。
道の両側にも面白そうなところがあってもなるべく先に進んだが、誘惑もある。途中、朝市で有名な「カンポ・デ・フィオーリ広場」(Piazza Campo de Fiori)に立ち寄った。青空市場ふうで野菜など生鮮食料品や日用品の店が軒を並べている。
「花畑」という名前がついているが、元は処刑場。コペルニクスの地動説を支持して、1600年にここで処刑された哲学者ジョルダーノ・ブルーノの像が立っている。
カンチェッリア宮、マッシモ宮、ブラスキ宮など宮殿が固まってあるところに着くと「ナヴォーナ広場」の入口。その前に、休憩を兼ねて道の反対側に立派な教会があったので入ってみた。「サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会」で内部の装飾はきれいだったが、世界遺産登録はされていない。
ナヴォーナ広場の噴水の見事さ
教会の前の道を行き、左の路地を入っていくと、目の前が開ける。「ナヴォーナ広場」(Piazza Navona)に着いた。細長い陸上競技のトラックのような形をしている。古代ローマ時代はドミティアヌス帝の競技場で今より窪んでおり、戦車競技や水を張って模擬海戦などが行われていた。その廃墟につくられ、17世紀に整えられたという。
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