古都京都の文化財(日本) 金閣・清水寺

清水寺~金閣

さまざまな世界人気都市ランキングで、いつも上位にくる京都。外国人のみならず、日本人も京都に行きたい人は多いだろう。
JR東海の「そうだ、京都、行こう。」のキャンペーンが始まったのが1993年。それよりずっと前から、私のような北海道など地方からの修学旅行の行き先だった。

京都の世界遺産登録は17の建物

京都は794年に平安京として都が建設されて以来、1300年近い歴史がある。神社仏閣、史跡など歴史にまつわるものは数え切れないぐらいあるが、世界遺産に登録されているのは、17カ所しかない。
世界には街全体が世界遺産になっているところも多いが、京都という街は広すぎるからか、文化財が多すぎて管理ができないからか、街全体では登録されていない。
国宝建造物、特別名勝の庭園があるところが、構成遺産になっている。京都は国宝だらけと思っていたが、建造物となると絞られるらしい。といっても、京都府、滋賀県に散らばる17カ所に行くのもけっこう大変だ。少しずつここで紹介していきたい。
京都に初めて行ったのは、多くの方がそうであるように修学旅行で1976年、行ってみた。ユネスコの世界遺産リストにガラパゴスなど第1号が登録された1978年にも、卒業旅行でも行ってみた。

1976年当時の清水寺

古いアルバムを引っ張り出した。清水寺、金閣、銀閣、龍安寺、二条城。その他、たくさん見た中にのちの世界遺産が出てきた。清水寺にはその後3回は行っており、金閣には2009年、再度行ってみた。40年ほど前を思い出しながら、まずは京都の2大スターを。

NO・1人気の清水寺

清水寺は今も京都で人気NO・1の観光地になっている。京都に行ったことがある人は一度は足を運んだのでは。そして「清水の舞台から飛び降りる」真似をしたのでは。
奈良時代の778年、延鎮上人が音羽山の滝のほとりに草庵を結んだことで始まり、坂上田村麻呂が伽藍を創建、十一面千手観世音菩薩像を本尊として安置した。
江戸幕府3代将軍徳川家光が1633年に現在の伽藍を建てた。清水の舞台がある本堂もそのときにできた。有名な舞台は本堂から張り出した形で約12メートルのケヤキの大木を柱に、釘を使わずに組み上げられている。

本尊に能や歌舞伎、相撲など芸能を奉納するための舞台はひのき板で作られたひのき舞台。奥の院の方にある展望所から見る。写真の古ぼけ具合は別として、約40年前を変わらぬ姿を見せる。

清水寺本堂

 

くぎを使わず組み上げられた舞台

清水寺に行く坂はけっこうきつい。玄関口の仁王門へたどり着くには、五条坂、清水坂をゆるゆると上っていく。道の両脇には店がたくさん並んでいるのであきないでは登れるが。
仁王門をくぐり、三重塔の下を通って、経堂、開山堂などを経て、本堂にたどり着く。ここからの眺望はいつ行ってもいい。

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