ウム・アル=ラサス(ヨルダン)
「モザイクは、古代のヨルダンからパレスチナ、エルサレムなど12の街の様子が描かれています」とガイド。よく見ると、建物や柱(神殿?)などが描かれて、たぶん街の名前なのだろう、文字もある。
ウム・アル=ラサスには教会が4つ発掘されている。聖ステファノ教会は1986年に発掘され、ほぼ完全な形でモザイクが残されていた。巡礼者にその時に栄えていた街の紹介をしている感じだった。
そのほかにも、ブドウなどの草木や人物、動物、魚などのモザイクも。街のモザイクの近くにあるものは、その街の特産品だったのだろうか。
後世の人たちが遺跡に住み着いていた
ビジターセンターに向かって別の道を戻る。道の左右はまたがれきの山だ。その中にも、時折、原形が想像できるような建物跡もある。
また、井戸の跡だと思われるような穴も開いている。軍事基地であれば、特に籠城戦に備えて水源が大事だったのだろう。
「建物の跡にはごみが散らかっているところもあったそうです。街が捨てられてからも、ここに住んでいた人たちがいたと考えられています」とガイド。昔から何かの遺跡というのは分かっていたのだろう。確かに屋根さえかければ住めるような建物の跡もある。
行った時は発掘作業をしていなかった。世界遺産に登録されて、発掘が進むのだろうか。ガイドによると、まだ見つかっていない遺跡がたくさんあると言われているそうだ。
(2014年登録)
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