デルフィ(ギリシャ)
「アギアス像」「アンディノス像」「クレオヴィスとヴィトン像」の人物由来は省くが、これもギリシャ彫刻のトップクラス。こうした像がアポロン神殿を中心に神域内に置かれていた。デルフィ自体が当時の博物館・美術館のような存在でもあったのだろう。
「踊り子たちの柱」「スフィンクス」などは、多くの柱の上を飾っていた。確かに先に博物館を見た方が、当時のデルフィの隆盛のイメージが沸くかもしれない。
神託への感謝の宝庫群
博物館を後にして、丘を登りながら遺跡を見ていく。歩くのは、神託を受けに来た人たちも歩いた「聖なる道」。山側の道の右手、柱が立っているところは「スパルタの奉納館」があったところだ。
道の左の谷側は建物の跡が残っているが、状態はよくない。進むと右に曲線の壇のような石積み。「アルゴスの記念碑」というそうだが、記念碑らしきものはなかった。
聖なる道は斜面を曲がりながら登っていく。最初の右カーブのところにあるのが「シキオンの宝庫」と奥隣に「シフノス(人)の宝庫」、さらに奥に「ボイオティアの宝庫」と並んでいる。
いずれも往時の姿はなく土台しか残っていないが、シフノスの宝庫の壁面は彫刻で飾られていた。博物館に「巨神族の戦い」「神々の集会」のきれいな彫刻が残っていた。
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