古代都市テーベと墓地遺跡(エジプト) ナイル川東岸

さらに塔門をくぐって進むと、トトメス1世のオベリスク、その右には高さ約30㍍のハトシェプスト女王のオベリスクが空に向かって伸びている。このへんのファラオの名前も、覚えておくとエジプトでは便利だ。

トトメス1世(左)とハトシェプストのオベリスク

大神殿の周囲にコンス神殿、ムート神殿などがあり、合わせてカルナック神殿という。

アメン神の妻の神殿

ルクソール神殿は、カルナック神殿よりも新しく、アメン神の妻ムート神のために中王国時代に建設が始まり、新王国第18王朝アメンヘテプ3世、第19王朝ラムセス2世がほぼ完成させた。
カルナック神殿から3㌔ほど離れているが、道がつながっていたという。第1塔門の両側には、お決まりのラムセス2世の座像。高さ約15㍍なので、塔門は30㍍以上あるだろうか。


オベリスクも1本建っている。2本あったが、1本はフランス皇帝ナポレオンにプレゼントされ、パリのコンコルド広場にある。こちらを見た人が多いかもしれない。

第1塔門を入ると、「ラムセス2世の中庭)」がある。中庭を取り囲むように柱が並び、ラムセス2世の像が立っている。

第2塔門を抜けると、その先が神殿のハイライトでもある「大列柱廊」。カルナック神殿同様、巨大な柱と壁面のレリーフがメーンのようだ。高さ25㍍の石柱が整然と並んでいる。

第2塔門と列柱

歴代ファラオの名前が刻まれた部屋のようなところもあった。ヒエログリフを読めたら楽しいだろうと、ちょっと思った。

 

神殿に名を残すのが大事

そんな柱の林を抜けて、第3塔門を入ると「アメンホテプ3世の中庭」。ここも列柱がぐるっと取り囲んでいる。


突き当たった先にアレキサンダー(アレクサンドロス)大王がつくった至聖所がある。塞がれているのでその先はいけなかったが、神殿に名を残そうとした登場人物のスケールも大きい。


ここから引き返すのだが、帰り道は壁面のレリーフなどを見ながらぶらぶらと戻った。やはり、ヒエログリフが読めたら何が描かれているか分かるのだろうが、絵としてみるだけでも楽しめる。

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