ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア、ヴァチカン) 広場&噴水
初代ローマ皇帝のアウグストゥスが前28年に建設した霊廟。今は修復中で、中には入れなかった。円形の巨大な廟だが、遠目にも損傷が激しいように見えた。これも世界遺産の1つになっている。
古代ローマ時代の玄関口
終点が近くなってきた。リペッタ通りをそのまままっすぐ進むと「ポポロ広場」(Piazza del Popolo)に当たる。この広場はリペッタ通りとコルソ通り、バブイーノ通り(Via del Babuino)が1つになる、三又の道の頂点にある。古代ローマ時代から市街地への入口だった場所だ。
入口には真ん中のコルソ通りを挟んで「双子の教会」と呼ばれる、同じ形をしたのサンタ・マリア・ディ・モンテサント教会とサンタ・マリア・ディ・ミラーコリ教会が建っているらしいのだが、ミラーコリ教会は修復中ですっぽり囲われており、残念ながら双子としては見られなかった。
広場の真ん中には高さ24㍍のオベリスク。古代エジプトのラムセス2世時代のものをアウグストゥスが持ち帰った。別の場所に立っていたが、16世紀にローマ教皇の命で、15世紀以降整備されてきたこの広場に移したという。
この広場の名前は「市民」という意味。ローマへの巡礼者の入口となった城壁の凱旋門は「ポポロ門」として今も現役で、市民が下をくぐっている。広場にはライオンの噴水などもあり、市民の憩いの場なのだろう。
ポポロ門の隣に市民の力で建てた「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会」。遅くなったのと疲れもあって中に入らなかったが、ここも「天使と悪魔」の舞台でカラバッジオの絵画が見られるという。
ポポロ門をくぐったのが午後4時を過ぎ、冬の太陽が傾きかけていた。
ゴールデンルートはさすがにきつかったが、見るべきものを目にできる。幸いなのは、ほぼ平坦だったことと、休もうと思えば休める店などが道中、たくさんあること。テヴェレ川を渡ってホテルまで、約20分の道のりだった。
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