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ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂(イタリア、ヴァチカン) 広場&噴水

1991年当時、工事中だったトレヴィの泉

後ろを向き、コインを右手に持って左肩越しに投げ入れると願いがかない、再びローマに来られると聞いている。投げ入れようとする人が多く、泉のふちは順番待ちだが、すぐに交代してくれるので、大して待たなくてもいい。
前回の分も合わせて1ユーロのコインと5円玉を投げた。値段はご利益に関係ないと思う。やっとやり残したことがなくなった。

この泉は250年ほど前、18世紀半ばのゴシック時代に造られた。設計者はニコラ・サルヴィ。背後のポーリ宮殿の壁と噴水の彫刻群が一体になっている。

彫刻は、中央にはネプチューンがトリトンの引く貝殻の馬車に乗っている。左が豊饒の女神ケレース、右が健康の女神サルース。ちょっと雲が出てきたので光の関係か、26年前ほど大理石の白さは感じなかった。


正午近くになったが、この人出ではレストランも混雑していると思い、先に進むことにした。地図で「スペイン広場」への道順を決めた。トレヴィの泉の右を抜けるスタンペリア通り(V.Stamperia)からトリトーネ通り(Via del Tritone)を右折し、6差路の大きな交差点を左折してドゥ・マセリー通り(V.Due Macelli)を真っすぐ行くとスペイン広場に出る。

おなじみスペイン広場の大階段

オベリスクのあるミナレッリ広場に着いたらすぐ先が「スペイン広場」(Piazza di Spagna)になる。映画「ローマの休日」の舞台としてあまりにも有名。トレヴィの泉ほどではなかったが、観光客は多かった。


やはり、大階段に座って休んでいる人が多い。映画ではオードリー・ヘプバーンがここでジェラートを食べていたが、大階段では飲食禁止。係員が発見すると寄って行って注意している。


大階段は138段あるという。1723年、フランシスコ・デ・サンチェスによって造られた。正式には「トリニタ・デイ・モンティ階段」といい、近くにスペイン大使館があったことから通称スペイン階段と呼ばれる。
階段の名前になった教会が階段上にある「トリニタ・デイ・モンティ教会」。1510年に完成。教会前に立つオベリスクと、2つの塔が目立つ。教会内は入口を少し入ったところまでしか入れない。

教会前から階段越しに見下ろす風景は、一服の清涼剤だ。正面にはコンドッティ通り(V.Condotti)がまっすぐ伸びている。


階段を降りると「舟の噴水」。ベルルーニの父、ピエトロ・ベルルーニが17世紀初頭に造った。広場から伸びるコンドッティ通りは、ショッピングストリート。そこから脇に入ると飲食店も多い。午後1時を回り、昼食にした。

損傷が激しい初代ローマ皇帝の廟

パスタとビールでおなかを満たし、また歩き始める。コンドッティ通りとコルソ通り(Via del Corso)の交差点周辺は一大ショッピング街になっている。
いくつかの店に寄って、交差点のもう1本の道、トマセッリ通り(Via Tomacelli)に入り、テヴェレ川にあたる前の道、リペッタ通り(Via di Ripetta)を右に折れると、右手に「アウグストゥス廟」の遺跡が現れる。

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