イスタンブール歴史地区(トルコ)


いったいいくらぐらいの価値があるのか、想像もつかない、まさに宝の山。手にすることはできないので、目に焼き付けてこよう。


宝物ももちろんだが、宮殿内は贅を尽くしており、壁や扉も彫刻やタイルなどで飾られているので、目が休まらない。


宝物館からボスポラス海峡を一望できるテラスに行く途中に「聖遺物の間」があり、預言者ムハンマドの遺物が展示されている。有名なのは「マント」だが、つえとかひげとか、いろいろなものが集められているので、興味のある方はゆっくりどうぞ。
テラスからボスポラス海峡、金角湾、マルマラ海をながめ、吹きぬける風も心地いい。

廃材を利用した地下の大宮殿

宮殿といえばイスタンブールの地面の下には「地下宮殿」がある。王が住んでいたというものではなく、大都市の水不足に備えた貯水施設で、多数の柱で天井を支えている、いわば巨大なプールだ。


柱には、他の場所から運んできたと思われる石材が使われ、メドゥーサが彫刻された石材をはめ込んであったり、涙のような彫刻が施されていたりと、人の目に触れるところではないせいか、統一性がない。
東ローマ帝国の時代、6世紀ごろに造られたというので、もう1500年ぐらい前のものだという。

グランドバザールでのお買い物

歴史地区は大きく4つあり、市内にあるいくつかの大きなモスク(○○ジャミイ)も世界遺産に登録されている。こうした巨大施設ばかりを見学していると、豪華さに圧倒される。

そんなときはグランド・バザールへ。露店のような小さな店約5000店がひしめくマーケット。金製品から簡単なお土産まで何でも取り揃えている。物にはほとんど定価がなさそうで、変な日本語がとびかっている。
トルコは2005年から新トルコリラになっているが、行った当時は旧トルコリラの時代。ものすごいインフレでお札の額が100万、1000万で0を数えるのが大変。100万トルコリラでも水ぐらいしか買えなかったと記憶している。
買い物は値切るのがルール。物色中にチャイなどを出されることもあるが、そのお礼と思って決めないことと、細い通路に入ると3回右に曲がっても元のところに出ないので迷子にならないようにしよう。

 

1985年登録

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