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サンクトペテルブルグ歴史地区と関連建物群(ロシア) エカテリーナ宮殿・ピョートル夏の宮殿

サンクトペテルブルグ~エカテリーナ宮殿~ピョートル夏の宮殿

「青空の博物館」といわれる世界遺産満載の市街地を離れ、郊外にある2つの宮殿に向かった。
「エカテリーナ宮殿」はツァールスコエ・セロー、「ピョートル大帝夏の宮殿」はペテルゴフにあり、渋滞にもよるが市街から高速道路で2時間程度で着く。
エカテリーナ宮殿から入った。ツァールスコエ・セローは「皇帝の村」という意味だという。

門をくぐり、金色のネギ坊主を持つ教会の下を通って巨大宮殿の前に出る。外壁は青と白。清楚なたたずまいに見える。

黄金がふんだんの贅沢三昧宮殿

ギリシャ神話で天空を支えていたアトラスの彫像が柱を持ち上げているから、外壁の色は空と雲をイメージしているのだろうか。

内部は贅を尽くしたものだ。入り口の階段は大理石で作られ、初期の有田焼の大きな壺が飾られている。
踊り場の東側に「目覚めるキューピッド」、西側に「眠れるキューピッド」の像がほほえましい。

目覚めるキューピッド

 

大広間に入ると、壁には菩提樹の彫刻などが施され、その上を7キロの金箔で覆っている。「金ぴか」だ。

随所に鏡をはめ込み「部屋を大きく見せるようにしていた」とガイド。天井画は豪快に1枚のキャンバスになっている。
日本の江戸時代、大黒屋光太夫がアリューシャン列島に漂着し、1791年にエカテリーナ2世に謁見、帰国を許された場所でもある。

宮殿はピョートル大帝の后で大帝後に即位するエカテリーナ1世のために作られた。その後、エリザベータ、エカテリーナ2世が改築した。
ハイライトは「琥珀の間」。プロイセンからピョートル大帝に贈られた琥珀のモザイクを、エカテリーナ2世が組み立て、部屋を作った。

復元された琥珀の間は必見

第2次大戦で占領したドイツ軍が撤退の際にはがして持ち去ったが、オリジナルがどこに消えたかは不明だという。
資料を基に5万年以上前のバルト海沿岸産琥珀15平方メートルを使って復元が開始され、24年かけて2003年に完成した。写真撮影は禁止。
「息がこもるのもよくないので、息を止めて、じっくり見ながら、立ち止まらずにさっと通り抜けてください」(ガイド)という難しい注文で、詳しいデザインなどはよくわからなかったが、きらびやかさは味わえた。
金箔60キロを使った400mの直線に並ぶ続きの間、赤や緑など色の名前がついた部屋などエルミタージュとは違った「びっくり」をさせられる。

ここは外の庭園も見所になっている。大池の周囲には瀟洒な小宮殿、彫刻などが配置されていた。10月初旬、ちょうど黄葉シーズンだったので、宮殿の青と白、木々の黄色が絶妙のバランスだった。

 

夏の宮殿の豪華さに圧倒

ペテルゴフの「夏の宮殿」ではさらに圧倒される。ここは大宮殿と噴水を配した庭園が名高い。

大宮殿に入る際には、靴を専用の袋で覆い、泥などを持ち込まないようにしている。撮影も禁止だった。
ピョートル大帝が自ら設計に参加するなど1721年に完成したが、エカテリーナ2世が内部を改装。この人にかかると、エルミタージュ、エカテリーナ両宮殿と同じようになってしまうらしい。
階段には四季を表す女神像があり、大広間は白壁に金の装飾、色をテーマにしたさまざまな部屋・・・。パッと見の印象が似た感じだ。身支度の間だけでもマンションの3LDK以上は優にありそう。「どんな身支度だ?」などと思う。エカテリーナ宮殿にそんな衣装が展示してあった。

女帝や貴族の女性は寝るときはベッドに横にならず、ソファーに座って寝たという。寝室にも大きなソファが置かれている。家具などはオリジナルがほとんどで300年ぐらいたっている。
外に出て、噴水公園(下の公園)へ。大宮殿のすぐ下に大滝がある。高さ12メートル、7段の滝と左右に3段の滝は池に流れ落ち、運河へと続く。

金の彫刻で装飾され、ブロンズに金箔の37体の彫像を滝の周りに配置。主にギリシャ、ローマ時代をモチーフにしている。

池の真ん中の島にはライオンの口を素手で引き裂くサムソン像。この像の噴水は20メートルも吹き上がるという。

サムソンの噴水

大北方戦争でスウェーデンを破った記念で、サムソンは大帝、ライオンはスウェーデンの国章にあるため、同国国王を表しているという。

噴水の庭園の楽しみは

通常は9月末には噴水は止められると聞いてきたが、大きな噴水はまだ通水していた。噴水はすべて高低さを利用したエコなつくりで、園内には150もの噴水があるという。一部、水が止まっていたり、冬囲いされたものもあった。

アダムの噴水

「アダムとイブ」の噴水や「トリトンの噴水」など見所は通水中で、止水を覚悟していただけに得した気分になる。

トリトンの噴水

園内には「いたずらの噴水」が点在している。
ベンチに座ると目の前の噴水が吹き上がったり、休憩できる屋根つきのベンチに座ると中国の傘をデザインした屋根全体から水が流れ落ちて出られなくなくなる「傘の噴水」など、庭園に来る人たちを驚かせ、楽しませただろう。

いたずらの噴水の1つ、傘の噴水

いずれも水が人にかかるような仕掛けのためか、もう寒いので止水されていた。ちなみにいたずらは自動ではなく、専任の噴水係が近くにいて手動でいたずらしているという。いたずらにかかりたければ夏場に行こう。豪華さだけではなく、皇帝たちに遊び心はあったようだ。

1990年登録

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