水原華城(韓国)
軍事施設が随所に配置された城壁
城壁に囲まれた全体を水原華城という。中心には「華城行宮」があり、当時は水原府の官庁と行宮として使われていたという。城内には現在の建物と、正宗時代の建物が混在している。
蒼龍門から周囲を見ると、城壁が市街地の中に延びている様子が分かる。また、ところどころに華城の一部らしい建物も遠望できる。正面に小高い山(八達山)があり、その上にある「西将台」の建物も見える。
4大門のほか、司令部に当たる将台、大砲を置く砲楼、兵士を隠すための舗楼、のろしを上げる通信施設の烽楼などの軍事施設を城壁がつなぐように、城壁の各所に配置されている。
城内には「「華城列車」という観光列車が錬武台と八達山を結んで走っているので、もっと見たい方には便利だ。運賃は1500ウォンと書いてあった。
自分が今どの方角にいるかは、4つの門の旗の色を見るといいそう。蒼龍門では至る所に青色の旗がはためいていたが、東を表す色だという。
東西南北を守る四神を表し、東門の蒼龍門は青龍で文字通り青。西門(華西門)は白(白虎)、北門(長安門)は黒(玄武)、南門(八達門)は赤(朱雀)の旗で示されているという。城に着いたら旗の色を見れば自分のいるところ、方角が分かるという仕組みだ。
今回は蒼龍門の一角しか見なかったが、城壁に沿って1周歩くことも可能だそう。この蒼龍門に大きな観光案内所があるのでここを基点にするといいかもしれない。韓国の国宝に指定されている八達門と華西門、朝鮮戦争で破壊、復元された長安門をはじめ、整然とつくられた韓国初のレンガ造りの城郭を味わえる。
1997年登録
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