古都京都の文化財(日本) 龍安寺、仁和寺(洛西)

特別拝観で急いでいたので、二王門、五重塔にはちょっと足を止めて姿を眺めただけで、「金堂」に向かった。

きらびやかな金堂、おごそかな経蔵

金堂は、見るからに優美な建物だ。

堂内には本尊の「阿弥陀三尊」を安置し、周囲の壁面には仏教画が描かれている。堂内は撮影禁止だったので、入場券にあった阿弥陀三尊像で、きらびやかさがお伝えできれば。

 

寛永年間(1624〜43年)に、御所内裏(だいり)の紫宸殿(ししんでん)を移築した。現存する最古の紫宸殿であり、当時の宮殿建築を伝える建築物として、国宝に指定されている。

軒下、梁の先端は金で飾られ、瓦も独特な感じがした。紫宸殿は平安京内裏の正殿で、公事を行っていた。

金堂の隣にあるのが「経蔵」。ここも特別拝観できた。内部は撮影禁止。中に入ると、中央に大きな八角柱のタンスのようなものがある。回転式書架(輪蔵)で、各面に96箱、総計768の経箱に「一切経」というお経が収められている。

輪蔵は回転するという。1回回すと、収められているお経全部を読んだことになる。チベット仏教の「マニ車」と同じ功徳を得られるそうだ。壁面の菩薩像などの仏教画が素晴らしい。

めったに開けないからか、きれいに残っているだろうか。一角には釈迦如来、文殊・普賢菩薩などを安置している。厳かな空間だった。

朱印をいただいて、帰ってきた。翌日「石清水八幡宮」に行っていた。「仁和寺の法師」が見逃した山の上の八幡宮を、代わりに参拝してきた。

1994年登録

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