ヴァチカン(バチカン)市国 サン・ピエトロ大聖堂

大天蓋、大クーポラ…巨匠渾身の作

奥の内陣に着く直前、中央身廊の右手に「聖ペテロのブロンズ像」には人だかり。ここから先は「聖ペテロ」の空間になる。
ちなみに日本ではペテロと訳されているが、言語や翻訳によってペトロ、ピーター、ピエール、ペドロ、ピョートル…など同じ名前。大聖堂のピエトロはイタリア語になる。


内陣の中央に据えられているのが、ベルニーニ作のブロンズの天蓋「バルダッキーノ」。威容を誇っている。


ねじれたような独特のデザインの4本の柱。ヴァチカンのシンボルのミツバチや天使がちりばめられている。高さ約30㍍で、ローマのパンテオンにあったブロンズ像を溶かしてつくったという。


天蓋は主祭壇の上を覆うようにできている。主祭壇の前は地下に続く階段があり、聖ペテロの墓がある


天蓋の上は、ミケランジェロが設計した大クーポラ。こちらもきれいな装飾が施されている。


それ以上は進めなかったが、天蓋の奥が後陣。「聖ペテロの司教座」がある。これもベルニーニの作品。聖ペトロが使った木製の椅子がその中に組み込まれているのだという。

サン・ピエトロの司教座

聖ペテロの大聖堂だから当然なのだが、ミケランジェロ、ベルニーニ2人の巨匠による聖ペテロにまつわるもので埋められている。
帰りは左側廊と身廊左側を行ったり来たりしながら入口(出口)の方へ戻る。とにかく、聖人たちの彫刻、彫刻であふれている。どれがだれなのか、よくわからなくなってくる。


中ほどに宝物館への入口がある。まだ開館していたので行ってみたが、大聖堂そのものが「宝物」だと思う。
外にでたら、もう真っ暗になっていた。3時間近くいたのだろうか。大聖堂はきれいにライトアップされていた。

大クーポラからの絶景

翌日、改めて紹介する「ヴァチカン美術館」を見た後にもう一度、大クーポラに上るため大聖堂に入った。ヴァチカン美術館にある「システィーナ礼拝堂」の右手に出口があり、そこから出ると大クーポラに上がるエレベーターのところに出る。
ヴァチカン美術館の正規の出口を出て、改めて大聖堂に入り直すのは並んで手荷物検査を受けて、となると時間がかかるので、この近道を使った方がいい。

ヴァチカン美術館「最後の審判」の部屋からでて大聖堂への近道

大クーポラに上がるには階段(6ユーロ)かエレベーター(8ユーロ)。階段だと全部で537段、エレベーターは途中までなので320段上がらないといけないとガイドブックにあったが、上りは迷わずエレベーターにした。
大聖堂内部を見下ろすテラスまで上がった。テラスから下を見ると、大聖堂内が見える。「聖ペテロの司教座」もきれいに見えた。

  1. この記事へのコメントはありません。