おいしい中国料理 重慶火鍋
「かまど」で味わう激辛鍋
重慶という街は四川盆地の一角にあり、夏は「火炉(かまど)」と呼ばれるほど暑くなるという。暑いところは辛い物も食べて汗を出して体を冷やすらしい。行ったのは10月で「火炉」は味わえなかったが、辛さは味わった。
重慶火鍋は、最近では日本でも仕切があって2種類のスープを楽しめる鍋が普通にあるが、1999年に行ったころはそんな鍋を見たことがなく、レストランでちょっと戸惑った。「こちらが辛い、こちらは辛くない」という説明だけ。具はバイキングで好きなものを取ってくるというシステムだった。
具を取りに行くと、これまた見慣れないものがある。ビニールみたいな見た目だったが「ミノ」なのだという。日本でこんな大きく切っていないよな、と思いながら野菜などと一緒にもってきた。
さて、どっちの味からと思ったが、せっかくなので赤黒い辛い方に、しゃぶしゃぶの要領でミノをくぐらせて食べた。辛いというより「痛い」感じ。ミノの味はよく分からなかった。
失敗したのは白菜を辛い方のスープに入れたこと。スープを吸い取ってしまって、とにかく辛いだけになってしまった。もはや汗だくの食事になった。
「重慶の人はもっと辛いのを食べます。スープは真っ黒です」とガイド。赤は唐辛子、黒は山椒だという。山椒の辛さは、舌がしびれる。
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