アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群(エジプト)


右手には上部に彫刻を施した柱が並んでいる。パピルス、ハスなどを表しており、パピルスはナイル川下流の下エジプト、ハスは上流の上エジプトの象徴で、共存しているのは統一エジプトの証だという。


しかし、塔から離れた方の柱は、柱頭の彫刻がされていない。この一帯の遺跡は、末期王朝最後の第30王朝時代(紀元前380年~)から建設が始まってローマ時代まで続いたというが、どうやら完成しなかったということらしい。

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