アイト・ベン・ハッドゥの集落(モロッコ)


「人は住んでいますが、空き家になると次の人はなかなか住みたがらない。外壁を土で塗っていて夏は涼しく冬は暖かいのですが、壁が厚くて中が狭い」という。廃墟になって崩れてしまっているものも目に付く。


「カスバの女」という歌は私の子供のころのヒット曲でよく覚えていないが、曲名だけはしっかり覚えている。歌詞を確かめてみたら、アルジェリアが舞台の歌だったが、チュニジアやモロッコも登場する。
ガイドによるとモロッコでは「クサル」という城砦化された村がある。カスバの集まりとでもいうのだろうか。アイト・ベン・ハッドゥは「クサル」の代表格で「ベルベル人の中のハッドゥ族のつくったクサル」だという。
「これだけ大きいクサルを築いたので、ハッドゥ族もかなり大きな部族だったようです」という。一望できる丘でバスを降りた。川を挟んだ対岸の岩山の斜面に、びっしりと土レンガの家が連なっている。

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