石見銀山遺跡と文化的景観(日本)

大久保間歩からセンターに戻り、柵内に隣接し当時の街並みを残している鉱山町へ。狭い街には駐車場が少ないので、センターに車を置いて路線バスに乗った。五百羅漢のある羅漢寺前でバスを降り、銀山川を渡って街に入る。
景観を損ねないように自動販売機にも木の覆いがしてある。橋を渡って左、銀山川を遡ると銀山地区、右へ行くと大森地区。左に曲がって、一般開放している龍源寺間歩、清水谷精錬所跡、清水寺などの史跡方向へ歩いた。

豊栄神社、山吹城門(西本寺)あたりまで行って、時間の関係もあってUターン。銀山川沿いに下ると、苔むした岩肌に大久保長安の墓をはじめ石像や祠が点在する。

西本寺山吹城門

寺社の多さが際立つ街

大森地区に入ると静かで、かつてのにぎわいは想像できなかったが、銀で潤った街らしく、武家、商家などの大きな旧家が道沿いにある。観世音寺は小高い岩の上にあるので、街を見下ろすのに絶好だ。

代官所跡はいまは銀山博物館になっている。西性寺にあった白壁のお堂に彫刻された鳳凰や牡丹が今もくっきりと残る。

豊かな街だったということだろうか。突き当たりが城上神社。寺や神社が多いのも、死が近かったこの街の特徴なのだろうか。

城山神社

2007年登録

 

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