フィレンツェ歴史地区(イタリア)

フィレンツェ駅~サンタマリア・ノヴェッラ教会~ドゥオーモ~アカデミア博物館~ミケランジェロ広場~ウフィツィ美術館~ベッキオ宮

「ウフィツィ」( Galleria degli Uffizi)という、舌をかみそうな名前の美術館がルネサンス発祥の地、フィレンツェ(Firenze)にある。教科書に載っていた名画、彫刻を見ようと1991年、行ってみた。
ものすごく簡単に言ってしまえば、1400年代にイタリアを中心にギリシャ、ローマ時代の芸術、文学、思想などの文化を復興させようとしたのが「ルネサンス」(Renaissance)。
フィレンツェはその中心になった場所だ。中央駅近くから出る半日市内ツアーに申し込んだ。
バスの出発時間まで付近をぶらつくと、公園の中にある寄木細工のような教会が目を引いた。サンタマリア・ノヴェッラ教会で、白と深緑、黒といった大理石を寄せ集めて作られており、遠めに見ると「おもちゃ」のようだ。
2009年にクロアチアのドゥブロヴニクに行ったとき、世界で3番目に古い薬局があったので調べてみたら、このサンタマリア・ノヴェッラ教会の中に世界最古の薬局(1221年創業)があるという。知っていればのぞいたのに、と悔やんだ。

 

ルネサンスの先駆者の塔

バスに乗り込んでまずドゥオーモ(大聖堂)へ。「サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)」という冠がつく立派な聖堂なのだが、その横に立つ高さ約85㍍の「ジョットの鐘楼」の方が目を引く。

ドゥオモ、ジョットの鐘楼とも、幾何学模様と浮き彫りの緻密さに感心させられる。ちなみに、ジョットとはジョット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone)という画家・建築家で、フィレンツェで活躍し、ルネサンスのさきがけになった人だという。

鐘楼は中にある階段で見晴台まで上れるというので、体力がある方はどうぞ。八角形の洗礼堂を含め、白と緑を中心にいろいろな色の大理石でできているが、統一感があっていい味を出している。

「ダビデ像」もオリジナル

アカデミア美術館に入る。ルネサンスの代表的な芸術家ミケランジェロの「ダビデ像」が鎮座している。れっきとした「オリジナル」。やはり、人だかりができている。
ルネッサンス期の絵画、彫刻がどっさりあって、とても覚えられないので「ダビデ像」だけでもと、しっかり目に焼き付けてきた。

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