古都京都の文化財(日本) 上賀茂神社、下鴨神社


中門より内側は神域で「内庭」というそう。部屋はそこに面していたと思う。神職から由来や神体、式年遷宮などの説明を受けた後、権殿、本殿を見せていただく。権殿は本殿の仮殿で本殿と並んで建っており、ともに1863年(文久3年)に造られた国宝だ。撮影は出来ない。
参拝後、高倉殿の御神宝特別展を見せてもらった。重要文化財の「賀茂別雷神社文書」の中にある織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らの書状などが展示されていた。
詳しくは他に譲るが、説明や同神社HPによると、祭神は賀茂別雷大神で、神代に降臨し、天武天皇の678年(白鳳6年)に今の御殿の基が造られた。
神話によると、このあたりに住んでいた賀茂一族の玉依比売命(たまよりひめのみこと)が加茂川(鴨川)で禊をしていると丹塗矢が流れてきて、それを祀って授かった子が賀茂別雷大神だという。賀茂一族が氏神として祀った。
平安時代にはこの神社が都の鎮守を担ったことで、天皇はじめ皇族とも深い結びつきができた。賀茂祭という祭りは勅祭となって「葵祭」として今に続いている。

神の山を表す砂の山

ちょっと厳粛な気分になって境内へ。再び「楼門」をくぐる。朱塗りの2階建て、立派な門で重要文化財。その前にある橋が渡れなかったが「玉橋」という。正月には渡れるそうだ。

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