古都ケロアン(チュニジア)
中庭に出てミナレットの方へ向かう途中、かつて使われていた日時計があった。アラビア文字で書かれているので仕組みはよくわからなかったが、こうしたものまで備える高い技術力があったようだ。
そびえるミナレットは高さ30㍍を超える。土台ができたのが8世紀で、イスラム世界全体でももっとも古いという。少しずつ高くして、いまの高さになった。
水の確保を第一にする街
チュニス門からメディナに入り直して、スーク(市場)へ。道の両側に小さな店が軒を連ねるが、チュニスのスークと違ってそんなに路地が入り組んでいる感じはしなかった。
途中でガイドが「ラクダがいます」と建物の2階に案内してくれた。ラクダが部屋の中をぐるぐる回っていた。7世紀に掘られた井戸「ビル・バルータ」といい、300年前にラクダを使ってポンプで水をくみ上げる方式になったそう。今に受け継がれている。これもまた「水」にまつわる施設だった。
1988年登録
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