コルドバ歴史地区(スペイン)

確かに暗い。入ってすぐに、堂内に林立する柱が目に飛び込む。柱の上部は、赤と白のストライプが入ったアーチになっている。これが、イスラム建築の傑作の1つ、メスキータの円柱だ。

メスキータは最初につくられた後、3度増築されている。入ってすぐの所は一番最初、アブデラマン1世が758年に建設した部分(黄色=下図参照)。床下には、この場所に立っていたキリスト教のサン・セバスチャン教会の床が保存されている。

林立する赤と白のストライプの柱

「711年にコルドバに入って以降、しばらくイスラム教徒は教会の一部を借りて礼拝に使っていました。人口の増加などもあってモスクとして手狭になり、キリスト教徒に頼んでこの土地を買い取り、メスキータを建てました。奪い取ったものではないところが重要です」とガイド。床にガラスがはめ込まれた一角から、元の教会の床にあったモザイクを見られる。

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