ヒエラポリス・パムッカレ(トルコ)

柱や石積みの遺跡、かつて大通りや数々の門などの遺跡が残っている。ガイドによると「昔は観光地というよりは病院だったようです」といい、いわゆる湯治客が訪れ、療養生活を送っていたらしい。

実際に今も湯治のための大きな湯舟が、パムッカレの最上部にあるという。残念ながら、行ったときは入れなかったが、ガイドブックなどによると、ローマ時代の遺跡が湯舟の中に沈んでいるという。

治療の甲斐なく亡くなった?

ネクロポリスという墓地の町もすぐ近くにある。1000以上の墓があるといい、家の形をした墓を見ると、日本の古墳などにある家形埴輪(はにわ)を思い出した。せっかくの温泉治療の甲斐もなく、ここに埋葬されたのだろうか。

翌朝、石灰棚を含むパムッカレの丘を、下から見上げてみた。普通の丘のそこだけが真っ白になっている光景、人をこの場所に引き寄せるのに十分、魅力的だ。

1988年登録

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