ベルン旧市街(スイス)

チューリッヒ空港~チューリッヒ駅~ベルン

チューリッヒ空港から駅にでて、電車に乗った。日本ではプラットホームは1段高くなっているが、ここは地面と同じ。どのへんがプラットホームなのか、一瞬戸惑った。

スイス・ローザンヌでの仕事の前に、スイスの首都まで電車(確か日本でいう急行か快速だったと思う)に揺られ、1991年、行ってみた。

澄み切った空気の首都

ベルン(Bern)駅に着く。当時はこじんまりした駅で、首都の玄関口としては少々心もとない感じだった。駅前通りをガラガラとトランクを引っ張りながら、古い街並みの中を歩く。

石造りの建物はヨーロッパの街では当たり前の光景。当時は世界遺産と知らずに歩いたが、いま思うとなんとなく風情があった。中世の街並み、というのはありきたりの表現だが、まさにぴったりとくる。

1848年から首都になっている。首都というと、なんとなく騒々しく、ほこりっぽく、エネルギッシュという印象があるが、メーンストリートだというのに人もまばら。空気も澄んでいる。

記憶の中に街並みが残っているということは、やはり単なる「古い街」ではなかったということだろう。どうして記憶かというと、写真を撮ったのだが、その1カ月近い仕事の間に、フィルムを紛失してしまったのか、帰国後に探したが見つからなかった。なので、記憶にしか残っていない。パンフレットの写真をいくつか紹介していく。

ホテルに荷物を置き、街をぶらついてみた。まず、手に入れた地図で気になったのが「熊公園」。北海道生まれとしては、熊牧場を連想して「たまには熊でもみるか」と、故郷に帰ってきたような気持ちとなり、真っ先に向かった。

市内を流れるアーレ河を眼下にみて、テクテクと歩く。橋を渡ってすぐに熊公園があった。が、しかし、「え?」。オリの中に、数頭、寝転がっているだけ。熊牧場のイメージが崩れてしまった…。今はどうなっているのだろうか。

なんでも、熊はベルンのシンボルになっている。街の紋章が入った旗、お土産で買ったステッカーも熊だった。

 

迷いやすい旧市街の目印は時計塔

市街に戻り、旧市街に入る。地図は持っているが、迷いそうな雰囲気になったら面倒でもいったん元の場所に戻るのが鉄則。そのための目印は常に気を配っておいた方がいい。

さっそく迷ったので、まずは見慣れた駅前通りに戻った。そこからメーンストリートのマルクト通りに入った。古そうだけれど、瀟洒な建物が道の両側に建ち並ぶ。

地図によると、時計塔というのが、この街の代表的な建物らしい。札幌生まれとしては、時計台を連想して「たまには時計台でもみるか」と、またも故郷に帰ってきたような気持ちになる。

街は12世紀末に築かれ、1405年に大火があって再建。その時に時計塔もつくられ、ベルンでもっとも古い建物の1つという。かつては城壁の門だったというが、いまは街中の道の真中に建ち、下を通り抜けられるようになっていた。小さいが、さすがに街一番の存在感を見せている。

あまり大きな街ではないので、歩いて回った。大聖堂の尖塔に上ったり、野外のカフェで休んだりしながら、どちらかというと観光というよりは、中世の街並みの中で、時差ボケ解消とのんびりとした時間を過ごす、という感じだった。

大して注目しなかったのが心残りだが、この街には芸術的な噴水が多数あるそうなのでお見逃しなく。確かに、小さな広場と噴水、出窓やバルコニーを花で飾った古い建物の記憶がまだ残っている。

 

1983年登録

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