
シラクーサとパンタリカの岩壁墓地遺跡(イタリア)
タオルミーナ~シラクーサ~オルティージャ島旧市街~ネアポリス考古学公園
古代ギリシャの重要都市が、シチリア島にある。南東部にある港町シラクーサ(シラクサ、Siracusa)に2017年、行ってみた。
シラクーサへは、前夜宿泊したタオルミーナからツアーバスで2時間ほど。ガイドからシラクーサの歴史などを聞きながら、昼少し前に着いた。シチリア本島と橋でつながっているオルティージャ島(Isola di Ortigia)にある海岸沿いのレストランで早めの昼食をとってから、同島全体に広がっている世界遺産の旧市街を歩き始めた。

シラクーサの歴史をガイドの説明と現地で購入したガイドブックから簡単に。ギリシャの都市国家コリントスの植民都市として紀元前734年に建設されたとする古文書があるという。ギリシャ都市国家の争いやローマ帝国と結んだ第1次ポエニ戦争に勝って勢力を伸ばしたが、第2次ポエニ戦争ではローマに反旗を翻してカルタゴと同盟して敗れ、紀元前212年に征服された。
ローマの衰えとともにさまざまな民族に脅かされ、9世紀にアラブ人、11世紀にはノルマン人など支配者が次々と変わっていく。シチリア島自体が地理的にも地中海の要衝だったからなのだろう。
アルキメデスにカラヴァッジョ、ギリシャ、ローマ、中世が同居
まず、海沿いにある「アルトゥーザの泉(Fonte Aretusa)」へ。イオニア海のすぐわきにあるが真水が湧き出しているという。神話伝説によると、川の神アルフェウスに見初められたニンフ(精霊)のアルトゥーザが追われて身を守るために泉に姿を変えた。街のシンボル的存在なのだという。

街の中心部ドゥオーモ広場はそこから5分もかからない。「サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会(Chiesa di Santa Lucia alla badia)」と「カテドラル(Cattedrale、またはドゥオーモ、Duomo)」が広場に面して建っている。

サンタ・ルチア・アッラ・バディア教会の名前になった聖ルチアは、4世紀初頭にさまざまな奇跡を起こした後に目をえぐられてシラクーサで殉教した女性。シラクーサの守護聖人であり、ナポリの船乗りの守護聖人でもある。ナポリ民謡にも登場するので、聞いたことがあるのではないだろうか。聖ルチアが埋葬された場所にこの教会を建てたそうだが、他に移されてしまったそうだ。


教会の祭壇には、16世紀終盤から17世紀初頭に活躍した画家カラヴァッジョ(Caravaggio)による「聖ルチアの埋葬」が飾られている。カラヴァッジョは晩年、シラクーサで過ごしたという。描いている題材が題材なので、絵は暗い感じがした。撮影禁止だったので、広場で絵葉書を買った。

カテドラルは、紀元前5世紀に建てられたギリシャのアテナ神殿から7世紀にキリスト教のバジリカ式教会となった。1693年の大地震の後、18世紀にバロック様式で再建されたという。
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