サンクトペテルブルグ歴史地区と関連建物群(ロシア) エカテリーナ宮殿・ピョートル夏の宮殿
大宮殿に入る際には、靴を専用の袋で覆い、泥などを持ち込まないようにしている。撮影も禁止だった。
ピョートル大帝が自ら設計に参加するなど1721年に完成したが、エカテリーナ2世が内部を改装。この人にかかると、エルミタージュ、エカテリーナ両宮殿と同じようになってしまうらしい。
階段には四季を表す女神像があり、大広間は白壁に金の装飾、色をテーマにしたさまざまな部屋・・・。パッと見の印象が似た感じだ。身支度の間だけでもマンションの3LDK以上は優にありそう。「どんな身支度だ?」などと思う。エカテリーナ宮殿にそんな衣装が展示してあった。
女帝や貴族の女性は寝るときはベッドに横にならず、ソファーに座って寝たという。寝室にも大きなソファが置かれている。家具などはオリジナルがほとんどで300年ぐらいたっている。
外に出て、噴水公園(下の公園)へ。大宮殿のすぐ下に大滝がある。高さ12㍍、7段の滝と左右に3段の滝は池に流れ落ち、運河へと続く。
金の彫刻で装飾され、ブロンズに金箔の37体の彫像を滝の周りに配置。主にギリシャ、ローマ時代をモチーフにしている。
池の真ん中の島にはライオンの口を素手で引き裂くサムソン像。この像の噴水は20㍍も吹き上がるという。
大北方戦争でスウェーデンを破った記念でつくられた。サムソンは大帝、ライオンはスウェーデンの国章にあるため、同国国王を表しているという。
噴水の庭園の楽しみは
通常は9月末には噴水は止められると聞いてきたが、大きな噴水はまだ通水していた。噴水はすべて高低差を利用したエコなつくりで、園内には150もの噴水があるという。一部、水が止まっていたり、冬囲いされたものもあった。
「アダムとイブ」の噴水や「トリトンの噴水」など見所は通水中で、止水を覚悟していただけに得した気分になる。
園内には「いたずらの噴水」が点在している。
ベンチに座ると目の前の噴水が吹き上がったり、休憩できる屋根つきのベンチに座ると中国の傘をデザインした屋根全体から水が流れ落ちて出られなくなくなる「傘の噴水」など、庭園に来る人たちを驚かせ、楽しませただろう。
この記事へのコメントはありません。