クスコ旧市街(ペルー)
外の壁にも太陽神殿の一部が残されている。「壊せるところは壊し、壊せないところは残したようです」という。
この教会も地震で崩壊しているが、土台に使った太陽神殿の「名残」の石組みはまったく崩れなかったという。天然の巨石をもたくみに組み込んだインカの技術の「プライド」だろうか。
クスコを後にして、マチュピチュ方面に向かうツアーバスの車窓から、巨大な石組みの遺跡が見えた。サクサイワマン遺跡という。「インカの砦だったところで、スペインとの戦いがありました」とガイド。かなり長い石積みなので、城壁のようなものだろうか。
峠を上っていたので、上から見えた。城壁は3段になっている。周りの人を比べると、かなり巨大な石を使っているのが分かる。征服という悲劇を今に伝えているのも、こうした石組みということなのだろう。
毎年冬至の6月24日に、ここで「インティ・ライミ(Inti Raymi)」という祭が催される。現地ケチュア語で「太陽(インティ)の祭」を意味する。征服したスペイン人とカトリック教会によって禁止された祭を、復活させたものだという。
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