カサーレの別荘(イタリア)
最後に見た部屋には寝室の控え部屋で、ユリシーズの話からとった「3つ目の男性」のモザイクが。「3つの目はシチリア島の3つの岬で、男性はシチリア島を表しています」という。確かシチリア島は3本脚(トリナクリア、三脚巴)で表しているはずだが、ローマ時代は3つ目だったのだろうか。
ここで見学路はまた地面におりて、大きな部屋に入る。床は相当傷んでいて、モザイクなどもあまり残っていないようだが、まだ修復途中なのかもしれない。「会議室、議事堂のようなところだったと考えられます」という。別荘とはいえ、仕事場でもあったようだ。
議事堂を抜けると、外に出る。とにかくモザイク、モザイク。これだけのローマ時代のモザイクを一度に見られるのは、いままでなかった。チュニジアのバルドー美術館の方が量は多いが、国中の遺跡から集めたものだった。
1軒の別荘でこれだけのモザイクを使った贅沢さに感心した。
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