
シントラの歴史的景観(ポルトガル)

トリトンの出窓
多彩なステンドグラスとだまし絵
王宮殿同様、こちらも小さな説明板を見ながら見て回る。モザイク床の中庭をみてから、寝室や食堂など小さな部屋をいくつか通った。

ペナ宮の中庭
壁の色が黄色や青や赤やいろいろな色。この辺も批判の対象なのだろうが、部屋ごとに違うだけなのであまり気にならない。
少し大きめの部屋に出たら、そこが「礼拝堂」だった。壁は青いタイルを中心に装飾されている。ステンドグラスがシンプルだ。秘書の部屋とかバスルームとかも出てきたが、タイル張りで豪華だ。

ペナ宮礼拝堂
「アメリア女王の間」に入る。ここはちょっと趣が違う。天井から壁まで、同じデザインで飾られている。よく見ると、菊花の紋が描かれている。

アメリア女王の間
日本の菊花の紋章と同じく16花弁(菊だから同じなのだろうが)。日本のパスポートにもある。日本と同じ紋章の女王なのだろうか。

さらに進むと「アラブの間」。どうやら、先に見た王宮と同じような部屋の名前がついているようだ。天井や壁の絵は「だまし絵」だという。彫刻のようで絵なのだそうだ。遊び心もあるようだ。

ペナ宮アラブの間
一段と広い部屋には「ボールルーム」と書いてあった。白を貴重にした落ち着いた雰囲気。窓にはステンドグラスがはめ込まれているが、これがちょっとおもしろかった。

教会や修道院などで見るのは、キリスト教の宗教画的なものが多いが、色も派手ではなく、描かれているのも自然の動植物や生活の様子など。フェルナンド2世はステンドグラスに凝っていたようで、ペナ宮のステンドグラスを展示しているスペースもあった。

ペナ宮ボールルームのステンドグラス
再度テラスにでた。少しは晴れるかと期待したが、霧がまだ周辺を厚く覆っている。見える範囲で建物の様子を見た。

色遣いがちょっと安っぽく見えるが、内部の豪華さを見てきていたのでそんなに変な感じはしない。ペナ宮を印象付けるためにも、いろいろあった方が「味」になっている気がする。

このテラスからの眺望もまたいいらしいのだが、宮殿を囲む森が見える程度で残念だった。宮殿の全貌もよく分からなかったので、リスボン市内に戻ってペナ宮全体が映った絵葉書を探した。こんな色遣いだったとは思わなかった。

ペナ宮の絵葉書
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