ナスカとフマナ平原の地上絵(ペルー)


これもよく知られている。全長46㍍と小さいが、くっきりと描かれているようで、見つけやすかった。

地上絵の描き方は?

一息つこう。「地上絵」の歴史を簡単に。
飛行機の登場で、このあたりの上空を飛ぶ人が地上に何か描かれていることに気づいていたが「地上絵」として認識されたのは1939年、米国のポール・コソック博士が発表してから。
その後、コソック博士の共同研究者だったドイツ人数学者マリア・ライヘがナスカに住みつき、地上絵の発見と研究、そして保護に生涯をささげた。
地上絵は具象画(動植物や擬人など)と幾何学画(直線や図形など)の大きく2種類あり、幾何学画は1000以上見つかっていて圧倒的に多い。
動植物などの描き方は、台地に小さな下絵を描き、定点を紐と杭で等倍に拡大していき、地表にある酸化した黒い石を取り除いてすぐ下にある石灰岩の白い地面を露出させる、という方法。
ライへがこのあたりに栄えたナスカ文明との関連性を確認したことで、紀元前100年から750年ごろに描かれたとされている。年間雨量数ミリという乾燥した大地が、地上絵を現在まで残した。

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