リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔(ポルトガル)


わかったのは、航海者たちが出会ってきたインディオ、黒人、東洋人などさまざまな人種の彫刻。デフォルメされてはいるが、特徴を押さえている。写真がなかった時代、特徴だけが記憶に残って強調されたのだろうか。


ジェロニモス修道院は16世紀初め、ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)がインド航路を開いたことを記念して、マヌエル1世(Manuel I)によってつくられた。
ガマが航海に出発したのは1497年。アフリカ大陸西側伝いに喜望峰を回り、インド洋へ出てインドに到達し、2年後に帰国した。
その前にはポルトガルに資金援助を断られたコロンブスがスペインから航海に乗り出して米大陸(海域)に到達している。

建設資金はインドの胡椒

詳細は他に譲るとして、ガマが開いたインド航路による交易、特に胡椒はポルトガルに莫大な利益をもたらした。大航海時代のハイライトでもある。
といっても、これは航海に乗り出した方の見方で、やってこられた方にとってはその後の植民地時代などを考えると迷惑だったかもしれない。大航海時代に対する歴史的評価も変わりつつあるようだ。

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