
ダンブッラの黄金寺院(スリランカ)

全部で57体あるそうだが、18世紀ごろのキャンディ様式というものだという。

第4窟「西の寺院」は、1、2窟と同じぐらい古いという。ここにも黄金の仏像が並ぶ。ここまでくると、前までに見たものとの差が分からなくなってくる。

小さなストーパのような形の容器が置かれていた。ひびが入っているのは「盗掘にあって中の宝物が盗まれてしまったから」とガイド。
その奥に立ち入り禁止で周囲の仏像と比べて「塗り立て」という感じの座像があった。「白人の女性が写真撮影のために手の平のところに座ってしまい、仏の力が失われたので塗り直した」という。
座るのはもちろんだめだが、釈迦像に背を向けて一緒に写真を撮るのも禁止。見学マナーに注意したい。

奥に塗りたての仏像
第5窟は名前がなく、20世紀になってつくられた新しい石窟だという。金色の涅槃像が置かれていた。

せっかく石窟内で足の裏が冷えたのに、また出口に向かう石畳は熱かった。なんの変哲もない高さ約150㍍の岩山が「聖地」に選ばれた理由は、追われた王にとっては格好の隠れ家だったからだろうか。
上りは緩やかな道を迂回したが、帰りは階段状の急な坂を下った。人から食べ物を奪うという猿が待ちかまえていたので、目を合わせないようにした。

1991年登録
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