キナバル自然公園(マレーシア)
日本の温泉とはちょっと違い、温泉が入った小さなプールがたくさんあるという感じ。水着で入る。お湯は少しぬるめだったが、気温が高いのでちょうどいい。
入っているころにはすっかり晴れ上がった。そうそう、ラフレシアとウツボカズラだ。自然公園は動植物の宝庫と言われる。中でも世界最大の花ラフレシアや、食虫植物のウツボカズラで有名な植物は6000種以上、ランだけでも1200種が見つかっている。ラフレシアは時期を問わないが、ジャングルの中で3~5日間ぐらいしか咲かないため、見るのは難しい花だという。「このあたりでも見つかることがあるんですが、今日はその情報はありません」と、携帯電話を手にしたガイド。ガイド同士で情報交換をしているらしいが、ちょっと残念。ラフレシア保護区というのがあるそうなので、そこだと見つかりやすいかもしれない。「ウツボカズラは植物園で見られますので」と、山腹を車で少し上って行って植物園近くのレストランで昼食をとった。
ウツボカズラの奇妙な形
レストランに入った時は晴れていたのだが、出ると真っ黒な雲で当たりも暗い。すぐに土砂降りの雨。山の天気が変わりやすいのか、熱帯の天気なのか。植物園に行ったが、雨の勢いは収まらなかった。「行ってみますか?」というガイドに、傘を取り出して「ウツボカズラだけでも見たい」と植物園へ。雨からカメラを守るのに必死で、撮影もままならない。しかも昼過ぎなのに夕方のような暗さ。「これがウツボカズラです」といくつか、金網越しにあるウツボカズラを教えてくれた。
ウツボカズラは、壺状の丸い捕虫袋が特徴で、この袋の中に落ちてきた虫などを溶かして栄養にしている。
それ以外にもさまざまな花が咲いていた。ただ、傘もほとんど役に立たないような雨で、鑑賞するという感じにならず、早々に撤退してきた。
「森の人」に出会う
翌日、コタ・キナバル市内のホテルの中でオランウータンを保護・飼育しているところに行った。ボルネオ島と、インドネシアのスマトラ島にしか生息しておらず、キナバル自然公園一帯の森にも数多く住んでいるという。観光用でもあるが、保護・飼育をしているホテルも多い。
「森の人」とも呼ばれている。子供のオランウータンがえさをもらったり、遊んだりしている。人懐こいのか、近くに寄ってきた。なんとも、表情がかわいらしい。
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