カナディアン・ロッキー(カナダ)
カナディアン・ロッキーの中でも秀逸とされているのが「モレーン・レイク(Moraine Lake)」。 レイク・ルーズから山道を進み、車止めから徒歩で山を上っていく。歩いていると、リスなども寄ってくる。
視界が開けると、目の前には「テン・ピークス」と呼ばれる10の頂が連なる山並み、その下に青い色に輝く湖面。「カナディアンロッキーの宝石」とたたえられる。この風景は、カナダ20ドル札の絵柄になった。そのへんの岩に座って眺めていると時がたつのを忘れる。
3000㍍級の山が連なるとはいえ、ヒマラヤのエベレストを筆頭に7000~8000㍍級の山が連なる圧倒的な高さや、アルプスのマッターホルンやモンブランといったスター級の山はない。
山に登る人やトレッキングをする人は野生動物はじめ自然を満喫することができるだろう。氷河ハイウエーに沿って点在しているビューポイントから、山や湖を簡単に眺められる。そんな「親しみやすさ」がありそうだ。
モレーン・レイクで、岩に座ってボーッと眺めていたら、リスがすばしっこくこちらに寄ってきた。そんな景色の中で時間をすごせるぜいたくさがある。そして、氷河、湖、滝、川と個性的な形の山々がみせるさまざまな表情は、どうやらほとんどが、水によってつくりだされていることに気付かされる。
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