モスタル旧市街の古橋地域(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

左手はクロアチア系の街なのだろうか。建物の屋根には瓦ではなく、石を平たく割って載せてある。

川に沿うように上っていくと、橋の全景を見られるビューポイントがある。橋を真ん中に、深緑色の川、白壁にオレンジ瓦の家、ゴツゴツした岩が露出する山が背後にそびえる風景を切り取れば、これが「絵のような」というものかもしれない。曇天だったので、これに空の青さが入れば満点か。

伝統の飛び込みの復活

帰り道、橋を渡っていると、突然後ろで拍手が上がった。男性(たぶんモスタルの住人)が水着になって欄干に上り、20㍍ほどある下の川に飛び込んだ。

五輪の高飛び込みは10メートルだから、その倍。飛び込み大会の練習だったのだろうか、観光客相手のパフォーマンスだったのだろうか。

高飛び込みは宙返りやひねりなどの技を競うが、こちらは「勇気」を示すところから始まったといい、静止した空中姿勢の美しさで採点し、頭からきれいに着水することを良しとしているそう。

橋の上から川面をのぞき込んでみたが、相当な「勇気」が必要な高さではあった。

2005年登録

  1. この記事へのコメントはありません。