
平泉(日本)

1980年と1994年の入場券が残っていた。いずれも拝観料500円、ちなみに現在は800円で「浄土」に身を置ける。

のどかな庭園は「浄土」を表す
車で10分ほどのところにあるのが「毛越寺(もうつうじ」。日本有数の庭園が残っているというので行ってみた。
HPによると、元々は慈覚大師円仁が850年に東北を巡っていた時、この場所でうずくまっていた白鹿を見つけ、近寄ったところ老人に姿を変えて寺を建立するように告げ、堂宇を立てた。老人は薬師如来の化身、寺は「嘉祥寺」というのが始まりだという。
2代基衡が建立を始め、3代秀衡が完成させた。多くの伽藍がつくられて、中尊寺をしのいだともいわれるそうだが、奥州藤原氏が頼朝に滅ぼされた後に、建物はすべて失われたという。
入ってみて、ちょっとがっかりするかもしれないのは、その通り、何も残っていない、からだ。「大泉が池」という大きな池があるだけで、日本有数の「浄土庭園」といわれても、はっきりした特長が目につく訳ではない。

一見すると、芝生がある普通の広い公園といった感じに見えたのが第一印象だった。堂宇の跡、礎石などが数多く残っているそうで、学術的には貴重なのだろう。2003年に行ったときには、新しい本堂ができていた。周辺には義経に関係のある遺構などもあるので、時間があればあわせて訪ねてみたい。

2011年登録
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