エル・ジェムの円形闘技場(チュニジア)

ローマより1年早く世界遺産に登録されたのもそんな理由なのだろうか。カルタゴを滅ぼした、古代ローマ帝国のアフリカ総督だったゴルディアヌス帝が230~238年に建てたとされ、未完成だったらしい。

3層の外壁は一部崩れているが、これは7世紀末に先住民ベルベル人とイスラム勢力の最後の戦いの舞台になった時に壊されたという。

エスカレーターまで備えた闘技場

内部に入ると、さらに大きさを実感する。内壁に囲まれた競技場部分(アリーナ)は長径65㍍、短径40㍍。積み上げられた石の大きさを見ると、その頑丈さにも納得する。

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