シントラの歴史的景観(ポルトガル)
さらに進むと「アラブの間」。どうやら、先に見た王宮と同じような部屋の名前がついているようだ。天井や壁の絵は「だまし絵」だという。彫刻のようで絵なのだそうだ。遊び心もあるようだ。
一段と広い部屋には「ボールルーム」と書いてあった。白を貴重にした落ち着いた雰囲気。窓にはステンドグラスがはめ込まれているが、これがちょっとおもしろかった。
教会や修道院などで見るのは、キリスト教の宗教画的なものが多いが、色も派手ではなく、描かれているのも自然の動植物や生活の様子など。フェルナンド2世はステンドグラスに凝っていたようで、ペナ宮のステンドグラスを展示しているスペースもあった。
再度テラスにでた。少しは晴れるかと期待したが、霧がまだ周辺を厚く覆っている。見える範囲で建物の様子を見た。
色遣いがちょっと安っぽく見えるが、内部の豪華さを見てきていたのでそんなに変な感じはしない。ペナ宮を印象付けるためにも、いろいろあった方が「味」になっている気がする。
このテラスからの眺望もまたいいらしいのだが、宮殿を囲む森が見える程度で残念だった。宮殿の全貌もよく分からなかったので、リスボン市内に戻ってペナ宮全体が映った絵葉書を探した。こんな色遣いだったとは思わなかった。
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