天壇公園(中国)

音を使った仕掛けの意味は

園丘を下りて北側へ向かうと、すぐに「皇穹宇」という、円い屋根を持つ木造の建物がある。印象的なシルエットの建物で、皇帝の位牌が収められているという。


ここでも「音のマジック」が体験できる。丸くカーブした円形の壁に囲まれていて、ガイドが「反対にいてもこちらの声が聞こえます」というので、離れて小さな声で話してもらった。向こうの声が壁を伝わってこちらに聞こえてくる。
「回音壁といいます」。確かに音が回ってくる。何のためにこの壁が必要だったのかは分からないが、ここではひそひそ話もできそうもない。想像するに、盗聴するということだろうか。
「三音石」という、1番目の石の上で手をたたくと1度、2番目は2度、3番目は3度、音が跳ね返ってくるという石もあったが、こちらもあまりはっきりとは分からなかった。
どうやら、当時は音に対して敏感だったようだ。

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