知床(日本)

知床の山並みがきれいな三湖(1980年)

 

遊歩道は以前と同様に湖の脇を縫うようにあるが、昔はもう少し湖に近づけたと思うような場所もあった。それでも、湖岸ギリギリまで行ける場所も多く、写真などに気を取られていると足を突っ込むことになるので注意を。
二湖のあたりからも山並みはみえず、今回は残念ながら山をみることはできなかった。

五湖巡りの最後が一湖になった。ここで木道に上がる。一湖は高さ2~5㍍の高架木道の整備で地面を歩かず保護している。こちらも霧で知床の山並みがみえないのが惜しい。30年前は地面からの目線だった。

地面から見えた一湖(1980年)

「ちょっと上からの風景」でかつてと違う一湖に見えた。5湖一周して(大ループ)して1時間30分ぐらい。時間のない方は一湖だけ回るルート(小ループ)もあり、40分ぐらいだという。

自然を守るためにはできなくなったことも

知床五湖の奥にある「カムイワッカの滝」がある。海に落ちるところで大きな滝になっているが、上流は斜面を温泉の湯が流れ落ちる川になっていて、ところどころにある小さな滝つぼが「湯船」のようになっている。
以前は少し川をさかのぼって行って、適当な大きさの「湯舟」に浸かることができた。ぬるめのお湯だが、夏だったのでちょうどいい感じだった思い出がある。川を上り下りして「湯舟巡り」もした。いまは、保護のために入れないということだ。

海から見たカムイワッカの滝

網走へ向かう途中、オシンコシンの滝に寄った。こちらもかつては滝つぼのすぐ近くに行けたが、今は手すりのついたりっぱな遊歩道が整備されている代わりに、滝の間近には近づけなくなっている。
世界遺産に登録されたことで、より今の自然や環境を維持する必要があり、立ち入り禁止にしたり、人工物をこしらえなければならないのが、現実なのだろう。

2005年登録

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