ピサのドゥオモ広場(イタリア)
そこにいた先客たちがはしゃぎながら写真を撮りあっている。そんなグループがあっちにもこっちにもいて、意外と騒々しい。観察していると、斜塔をバックにさまざまなポーズをとっている。
斜塔を生かす写真の撮り方
一番多いのが、斜塔の右に立って、手を上げて倒れるのを支えるポーズをとっている人。そのほかにも、蹴る格好や、押し倒す格好などなど。写真が出来上がったときに、斜塔と遊んでいるようになる。
自分が斜めになって斜塔と平行に立ち、写真上では斜塔をまっすぐになっているようにポーズをとる人もいれば、斜塔と体を交差させて完全に倒してしまう人もいる。
当時のフィルムカメラではその場で出来栄えを確認できず、できあがるまでどう写ったか分からなかった。今のデジタルカメラならその場で楽しめる。
とかく、観光地での写真は絵はがきのようになりがち。写真の楽しみ方を、いろいろ「発見」させてくれるのも、斜塔という「異空間」ならではなのかも。ガリレオが知識欲を刺激された理由なのかもしれない。
1987年登録
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