
セルギエフポサードの至聖三者聖セルギイ大修道院の建築的遺跡群(ロシア)
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泉の小聖堂(左)と聖霊降誕聖堂
聖霊降臨聖堂は使徒たちに聖霊が降臨したことを記念して1476年に建てられた。石造りのトロイツキー聖堂に建て替えた際に木造教会を移築していた場所に新たに建てたという。
そして金色のドームを4つの青いドームが囲む「ウスペンスキー大聖堂」が並んでいる。主要な建物のほとんどを見渡せる。
眼病を治す「奇跡の泉」
聖霊降臨聖堂に入った。どの聖堂も同じ感じなのだろうが、壁一面に宗教画、イコンがびっしりと描かれている。聖堂内は撮影禁止だった。
その前に建つ鐘楼は高さ88メートル。モスクワのクレムリンにある「イワン雷帝の鐘楼」より7メートルほど高い。

ウスペンスキー大聖堂(右)と鐘楼
30以上の鐘がある。1930年のロシア革命の際に「鐘の王様」と呼ばれた約67トンの大鐘などは壊され、かつて42あった鐘のうち、残っているのは13個だという。
2004年に72トンの大鐘が新たに取り付けられた。いつ鳴らすのかは分からないが、残念ながら滞在中に音は聞けなかった。鐘楼にも入ってみた。

こちらもイコンなど宗教画が壁を占領している。ここは写真撮影できた。

広場の一角に「泉」があり、家族連れらが水を飲んだり、ボトルにつめたりしていた。この水は「泉の上の小聖堂」から引かれている。
「源泉」は1644年の工事中に見つかった泉で、その水で目を洗った修道士の眼病が治ったことから「奇跡の泉」といわれる。奇跡なのか、成分なのかは分からないが、体に合わなかったらまずいと思って飲むのはやめた。

小聖堂の中も人がいっぱいいた。眼病ではないので、手を洗ってきた。観光客というよりは参拝客がたくさんいる感じで、日本でいう「お伊勢参り」のような場所なのかもしれない。

モスクワより1メートル高い大聖堂
大修道院のメーンの建物は、ウスペンスキー大聖堂。モンゴルの支配を完全に脱したイワン雷帝によって建てられ、26年かかって1585年に完成した。金色ドームの上に立つ十字架の最上部には王冠が載せられている。

モスクワのクレムリンにあるウスペンスキー大聖堂をモデルに、さらに1メートル高く造られたという。鐘楼といい、モスクワのクレムリンを上回る高さに、ロシア正教における、セルギエフポサードの「位置づけ」が分かる気がする。

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