紀伊山地の霊場と参詣道(日本) 高野山


いまは修行の中心は道場の「壇上伽藍」だが、もともとは金剛峰寺が高野山の総称だった。


ブラブラ歩いて現在の中心地、壇上伽藍に向かう。途中に「高野山霊宝館」があるので、ぜひ立ち寄ろう。
高野山には国宝23件ある。絵画、工芸、書跡、彫刻の21件は霊宝館に収蔵、ほかに先に見た「金剛三昧院多宝塔」と「金剛峰寺不動堂」の2つの建物がある。
霊宝館には約5万点の収蔵品があるという。霊宝館自体も1921年(大正10)建造で現存最古の木造博物館建築として文化財になっている。
高野山単独でも世界遺産になりそうなのに、と思いながら鎌倉時代に運慶が造った国宝「八大童子立像」などを見る。
出て少し歩くと、壇上伽藍に着く。配置図を見て、どうせならと、まずは国宝で世界遺産の不動堂に直行した。
1197年に建立され、違う場所にあったが壇上伽藍内に移築された。鎌倉時代の様式を伝え、霊宝館で見た八大童子立像もここに安置されていたという。

  1. この記事へのコメントはありません。