ベルリンの博物館島(ドイツ)

12年後の2004年、トルコのベルガマに行った。かなり大規模な神殿跡などが残っていたが、肝心の祭壇は当然なかった。
こうした博物館や美術館の宿命といえるのだろうが、遺跡や遺物の保護という観点もあるだろうが、他国で発掘して自国に持ち帰るというのが果たしていいことなのかどうか。
日本で邪馬台国の遺跡が外国人によって発掘されて「卑弥呼の祭壇」が国外に持ち去られたとしたら…ベルガマを見たときはちょっと考えさせられた。持ち去られたベルガマ一帯は、2014年に世界遺産に登録された。

博物館にはその他にも古代文明の展示物は多数あった。中東あたりからのが多かった気がする。そういうテーマの博物館なのだろう。
この島には一番新しいペルガモン博物館の他に、1830年に最初に建てられた旧博物館に加え、新博物館、旧国立美術館、ボーデ博物館がある。それぞれ展示品に「得意分野」があるそうなので、全部見る時間がない場合はよく吟味してから行った方がいいだろう。
急ぎ足で見ても、少なくとも1つに2~3時間ぐらいはかかると思われる。良し悪しを別とすれば、世界中から集められた「遺産」だらけなのは間違いない。

1999年登録

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