エローラの石窟群(インド)


もちろん、重機はないのでいわばノミと槌の手作業。カイラーサ寺院の敷地全体は幅45㍍、奥行き85㍍ほど。本堂の高さが33㍍なので、岩山を12万立方㍍以上の範囲を掘削したことになる。
しかも、本堂をはじめとする堂や、壁面の数々の彫刻、柱なども同時に彫り出していくわけで、誰が、どんな設計図で、何人の手で進めたのだろうか。
大雑把に掘り下げるだけの部分は誰にでも可能かもしれないが、彫刻類は熟練職人でなければ難しいだろう。カイラーサ寺院だけで、150年かけて5000人が作業したといわれるそうだ。

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